良い「絵本」を作るためには何が必要か?どうすれば良い絵本が作れるのか?良い「絵本」の条件をまとめておきます。今後、絵本作成する度に読み返して絵本作成の指針にしたいと思います。
絵本の作り方
古典絵本・有名絵本をリサーチする
絵本ジャンルは1970年頃に発売された絵本がロングセラーで売れ続けている。つまり50年間売れ続けることが可能な訳です。そこで、これまでにヒットして来た絵本をまずは読んでなぜ売れているのか?自分なりに解釈する必要があります。
そして重要なのは、同じような物を作らないということです。
過去の作品を踏まえて乗り越える必要があります。過去の良作に対するアンチテーゼ(対立命題)をぶつけて、それを乗り越える作品を作るイメージです。
また、過去売れた作品と同じような作品を作っても「二番煎じ」になるだけです。下手するとパクったと思われかねません。市場調査してニーズを探る意味もあります。
なぜ、名作絵本として長年読まれているのか?
解析できれば自分が作る絵本にも活かせる可能性があります。読んでみて仮説を立てて絵本を自分なりに分解して構造化して見てみることをオススメします。
良い絵本の条件
次に、良い絵本の条件をまとめておきます。
言葉にこだわる「美しい」「優しい」「温かい」「品位」
絵本で使う言葉にこだわります。何千回でも何万回でも読まれることに耐えられる言葉を使いましょう。
参考図書:宮沢賢治「やまなし」
文章を作ったら「音読」する
自分で絵本を作ったら「音読」してみて使われている「言葉」を確認します。必ず口に出して読んで見る必要があります。何度も読みたくなる「言葉」が使われているでしょうか?
絵本のテーマは何?
絵本で伝えたいことを決めます。その絵本で何を伝えたいのでしょうか?
絵本に哲学を
絵本に「生きるための知恵」「哲学」があると深みがでます。
哲学書を読んでそのエッセンスを絵本にできないか?試してみるのも良いかも知れません。
参考図書:佐野洋子:100万回生きたねこ
キャラクターを作る
子供に人気だからと「恐竜」「動物」など一般的なキャラクターを使わずに、しっかりとキャラクターを作り込むことをオススメします。
なぜなら、売れた場合にキャラクタービジネスにも発展するからです。
絵本は「コンセプト(伝えたい物事・哲学)」「キャラクター」「ストーリー(物語)」が重要です。
絵本が大ヒットした場合を想定する
絵本が大ヒットした時を想定して、その後のビジネスについても考えておくと世界に伝播しやすくなります。
子供に媚びない
子供受けする絵本を作ろうと思わないことです。絵本という形式を取っていますが大人も読みたいと思える絵本にすると深みが出ます。
「絵」と「言葉」とを分けてシンプルにする
「絵」で伝えることと、「言葉」で伝えることを分けます。
「絵」と「言葉」と二重で描かれていたら、どちらか削る事が可能です。余分な情報を削ぎ落として可能な限りシンプルにします。とにかくシンプルにします。
単純に楽しいか?
これまで良い絵本の条件を挙げてきましたが、残念ながら上記のような条件に該当しなくても売れている絵本もあります。それは「単純に面白い」ということが重要だということです。
参考図書:せな けいこ:ねないこだれだ
絵本の作成方法
絵本の作成手順をまとめておきます
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